Adagioな日々

ワインづくり奮闘記 そしてときどきピアノ

毛虫を手でつぶす なるべく農薬を使わない病虫害対策

本日の気象データ

天気:晴れ 降水量:0.0 mm 最低気温:3.9℃ 最高気温:24.3℃ 平均気温:14.0℃
日照時間:767分 (原村アメダス

 

研修3日目。今日の作業は昨日の続きの草刈りと自分の担当畝以外のブドウ樹の根元の皮むき、蔓の除去、そして毛虫退治!

みね乃蔵では、なるべく農薬を使わない方法で栽培しています。なので、草刈りをしたり、粗皮をむいたり、蔓を除去したりして病害虫の被害にかからないように予防しています。

午前中、草刈りがやっと終わりました。草刈りについては、生産者によって考え方はいろいろで、きれいに刈る人。基本的に刈るけれど、ブドウ樹の根元付近まで刈らない人。刈った草を畑から出す人、そのままその場に残して肥料にする人。刈らないで踏み倒す人などなど。草刈り一つですが、それぞれ作りたいワインや考えに基づき、どうするかを考えているようです。みね乃蔵の畑では、主にコウモリガ対策として草取りをしているそうです。以前、あるヴィンヤードでコウモリガの幼虫が木の中に寄生して中が空洞になり、倒れてしまっていたのを見たことがあります(写真)。

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今日は、いつもの畑以外の畑にも行き、そこで残っている昨年の蔓を除去する作業と粗皮むきをしました。昨年の蔓が残っていると病気の原因になる可能性があるためすべて除去してしまうとのこと。農薬を使っている畑では、昨年の蔓をそのままにしているところもあるようです。ブドウの蔓は朝顔の蔓とは違い、針金のように固くてぐるぐると巻き付いているので、かなりの手間暇がかかります。

粗皮むきは、どの畑に行っても同じことをするのですが、今日行った畑は隣に木が生えており、そこからクワゴマダラヒトリの毛虫がスパイダーマンのように飛んでやってくるため、粗皮むきの作業をしながらチェックして除去していきました。結構たくさんの毛虫がついていました。これも農薬を使えばそれで殺すことができますが、なるべく農薬を使わないためには手で除去するしかありません。手でぷちっとつぶします(もちろん軍手をしています)。最初は「うわっ毛虫」とぞくっとしましたが、慣れてくると黒いむにゅむにゅを見つけて「ぷちっ」の繰り返しになっていました。畑には害虫ばかりではなく、益虫もたくさんいます。虫が嫌いでは農家はやっていけないですね。それに何が害虫で何が益虫なのか、これから勉強していく必要があります。