Adagioな日々

ワインづくり奮闘記 そしてときどきピアノ

ブドウの葉っぱは何に使えるの?

本日の気象データ
天気:曇り時々雨 降水量:3.5 mm 最低気温:15.5℃ 最高気温:21.0℃ 
平均気温: 17.5℃ 日照時間:7分 (原村アメダス

今日の作業も引き続き誘引作業とわき芽とツルを落とす作業をしました。午後は少し畑で作業ののち、中学校のワイン講座へ。今回は私も少しだけプレゼンをしました。といってもワインの話ではなく、生徒たちから出てきた「ブドウの葉っぱは何に使えるの?」という疑問に答えるというものなんですが。

ブドウの葉は醸造過程では利用しません。私は仕事の関係で、中東や中央アジアの国々に行くことが多かったのですが、これらの国ではブドウの葉を利用したドルマトルコ語アラビア語だとワラカ・イナブ)という料理を作って食べます。

ドルマ(写真は朝日新聞ウェブ記事より)

作り方自体は簡単ですが、ブドウの葉っぱで巻く作業が面倒くさいので、普段食べる料理というより、人を招待して自宅でパーティをしたりするときに作る料理です。お米とひき肉、あれば野菜を混ぜたものをブドウの葉っぱで巻いて、水にレモンとお塩とオリーブオイルを入れてお鍋で炊きます。きっと家庭や地域によっても作り方が違うと思いますが、日本でレシピサイトなどで紹介されているものは結構野菜がたくさん入っています。ただ、現地ではあまり野菜の種類が豊富ではないので、家庭料理としてはお米とひき肉だけのことが多かったです。

この料理の写真を探しているときに、たまたま信州にもブドウの葉を使った料理があることを知りました。ひとつは柿の葉寿司ならぬブドウの葉寿司。柿の葉寿司とよく似ていますが、見た目はどちらかというと柏餅のような感じでした。乗鞍のあたりで食べられているのだとか。ちなみにドルマは葉っぱごと食べますが、ブドウの葉寿司は巻いてあるだけで食べません。もうひとつはブドウの新芽の天ぷら。これは上田・東御あたりでよく食べられているそうですが、山梨でも食べるそうです。食べた方の話を聞くと、ブドウの葉には少し酸味があるのだそう。

コロナ以降、中東に行く機会もなくなってしまいましたが、この授業のおかげでなんだか懐かしく思い出すことができました。