Adagioな日々

ワインづくり奮闘記 そしてときどきピアノ

トイレ問題 畑に必要なもの

本日の気象データ

天気:曇り時々晴れ 降水量:0.0 mm 最低気温:10.4℃(5時)最高気温:24.1℃ 平均気温:16.5℃ 日照時間:237分 (原村アメダス

 

基本的に土日は千曲川ワインアカデミーでの講義・実習の日なので、みね乃蔵での研修はお休みです。しかし今月はアカデミーの講義もないので、4月にアカデミーで勉強したこと・同期生との議論などの振り返りをしたいと思っています。

今日は最初なので軽い話題を。アカデミーでの休憩時間に、隣の席に座っていた女性がとあるヴィンヤードで苗木を植えるお手伝いをさせてもらったという話になりました。苗木を植える行為は穴を掘って苗木を入れていく作業で、それ自体についての説明はほぼなかったのですが、ここで彼女が提起したのはトイレの問題でした。一緒にお手伝いをしていたある男性が、作業の途中で「ちょっとトイレに行ってきます」と言ったのでどこに行くのだろうと見ていると、ちょっと茂みに入って用を済ませていたと。「男性はそういうことができるけど、女性はトイレに行けないんだよね。みんなどうしているんだろう」というのが彼女の疑問。

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             (田園風景イメージ)

確かに。田舎の田園風景を思い浮かべても、田畑の中にトイレが設置してあるイメージがありません。東京みたいに至るところにコンビニがあって、トイレが借りられるというわけでもありません。「そうだよねぇ…」でその話題は終わってしまいましたが、その次の週から私も畑での研修が予定されていたので、どうしているんだろうと気になってしまいました。

そもそも茂みに入って…と言うけれど、その茂みが自分の土地ならまだしも他人様の土地だったらそんなことできません。それに自分の土地だったとしても、畑の近くや畑の敷地内で用を済ますというのは衛生上問題にならないのか?肥料(?)になるからいいのか?

次の週、みね乃蔵の畑に行って最初に説明を受けたのは、これがトイレなんんだけど…という物置兼トイレの使い方でした。なんだトイレあるじゃん。畑は分散しているので必ずしもすべての畑にトイレにあるわけではありませんが、それぞれの畑は遠くはないので、万が一トイレがない畑でも行きたければすぐに行ける距離ではあります。これでひと安心。

集落の農家の様子を見ていると、一般的に田畑は自宅からそんなに離れていないところにあるし、広めの田畑ならば納屋があったりして、そこにトイレがあるケースもありそうです。ということは、自宅から離れた畑を借りたり買ったりする場合は、少し広めの土地を入手して納屋兼トイレを設置したほうがよさそうです。

アカデミーの同期生たちの間で、畑にかかる費用やワイナリー建設費用の見積もりを取って情報交換しています。畑にかかる費用見積もりについて、通常ぶどう畑にある隅柱や中柱、番線などの資材のこと(や設置のための重機レンタル費用)は考えていたものの、納屋やトイレ、あるいは上下水をどうするかといったことまで頭が回っていませんでした。また、先日挿し木の圃場整備をしたときに、ポットで育苗するならばハウスが必要という説明があったので、もしポットを使うならばハウスを作る必要もあります。ハウスを温めるための設備も必要になります。個人的にはあまりハウスの景観が好きではないので、この手法はあまり検討したくないところです。ただポット苗木を使うと露地に挿し木をするよりも定植後の活着率が高い(経験値的にポット70%、挿し木50%とのこと)というメリットはあります。圃場整備についてもっといろいろと考える必要がありそうです。